おっきーおっきー
10年前、僕は社会人3年目だった。一人称の「私は」を違和感無く使いこなし、貯金も無いのに車を買った。
順風満帆な社会人生活だった。今では信じられないけど、週4で飲んだり、朝帰りのまま仕事に行く日もあった。
あの頃の自分に、「10年後の自分はどうなってる?」と聞いたら、間違いなく外すだろう。
当時付き合っていた彼女と結婚することは、予想通りだろう。でも、子宝に恵まれないとは、1ミリも思っていないと思う。このことは、良くも悪くも人生に大きな影響を与えた。
悩んだ時間はとても長いし、人付き合いも変わった。年賀状を辞めたのは、書くのが面倒くさいからじゃない、幸せに満ちた写真を見るのが辛いからだ。
今なら、羨ましい気持ちを抱きつつ、幸せな写真をじっくり眺められると思う。
今でも悩んでいないと言われれば嘘になるし、我が子に出会いたい気持ちもある。でも、子供のいない人生もいいのかな。と思えるようになってきた。いる、とか、いない、とか関係なく、自分の人生、ふたりの人生を楽しもう、と思えてる。
サラッと書いてるけど、ここまで来るのにとても時間はかかった。
「次の人生では‥」と思っていた自分が、「この人生で‥」と思えるようになった。
こんな風に思えるようになった要因の一つに、ハルカトミユキは入ってると思う。「何が」影響を与えたのかは分からない。はっきり分からないけど、確実に影響してる。
少なくとも、無意識に「肯定する」を再生した朝は何日もあったし、この企画に参加していることが何よりも影響を受けていることの証な気がする。
コロナ禍に入ってから、最も多く行ったライブは、ハルカトミユキ、雲居ハルカのライブだ。
人生で一番行ったライブはaikoだけど、誰かに誘われてじゃなく、自分が行きたいと思って行ったライブなら、ダントツで一位だ。ライブに通う中で、自分の気持ちに素直になることの怖さが減ったと思う。人目を気にせず生きられるようになってきた。
話を戻すと、10年前の自分に、「週末に一人、新代田と言う駅に行って、好きなアーティストのライブに通い、平日は、仕事を早く明日終わらせては、アコギを弾く。そんな人生送ってる」と伝えても想像つかないだろうね。
10年前の自分が憧れた生活じゃ無いかもだけど、季節外れの夏日の夕方、空を見ながら、「やさしいだけじゃ」を聴きながら、いい人生だよ。って思ってる。
良かったら、20周年でもこの企画をしてほしいです。ここから先の10年、どんな風に過ごすのかな。ハルカトミユキの曲を傍に置いて、過ごしていると思います。
最後に今の夢を書きます。
小さな夢だけど、ずっと頭の中で温めている夢です。
湖の近くのキャンプ場か、ロッジの中で、大好きな友人たちに囲まれながら、アコギで大好きな曲を弾いて、楽しい時間を過ごしたいです。
素敵な企画をありがとうございます。振り返る時間が持てました。この10年を肯定できた気がします。
ハルカさん、ミユキさん、これからも一緒に同じ時代を生きましょう。また、ライブに行きますね。