ヒヨスケ
当時付き合っていた人との結婚を決意し、これを機にと嫌気が差していた仕事を辞めたのが10年前。結婚を決意したとか言うくせに具体的な将来の展望もなくて、しばらく無職のままだらしない日々を送っていた。
その後、なんとかやる気を出して新しい職につき2年後に結婚。妻と、彼女が連れてきた文鳥たちと暮らす日々が始まった。ハルカトミユキに出会ったのはちょうどその頃。
私の大好きなフラカンの「感情七号線」をカバーする得体の知れない2人組。
何者だ?大丈夫なのか?などと思ったが、聴いた瞬間引き込まれた。本当に負け癖が染み付いていた…ように感じた。
初めてライブを見た時、ハルカさんの歌声が自分の心に直接入ってくるような不思議な感覚に見舞われた瞬間があった。いろんなライブを見てきたけど初めての感覚で、あの時「あ、この人たちの音楽一生聴いてくな」と思うと同時に、漠然と「大丈夫」という言葉が浮かんだ。
夢。あえて言うなら妻と一緒におだやかに歳をとっていくことか。欲を言えば文鳥たちがもうちょっと懐いてくれると嬉しい。いい加減、警戒しなくてもよかろうに。
だらしない日々を送っていた時から10年たった今も、相変わらず将来の展望に具体性はない。ハルカトミユキの何が好きと聞かれても、これも具体的に答えるのは難しい。
でも、今でもハルカトミユキの音楽を聴いてると「大丈夫」が浮かぶことがある。
よくわかんないけど、たぶん、この先も、大丈夫。