osmnb(金融・保険業)
多様性
息苦しさ
発達障害
ここ10年の間に見聞きするようになった言葉ではなかろうか。
少なくても私にとっては。
そんな私が発達障害と診断されて10年近くになる。
業務のマルチタスクをこなせい多忙な日々、
不眠→体調不良→鬱、そして検査を受けてみれば発達障害だった。
所謂ADHDというやつだ。
人生のどん底だった。毎日が否定だった。
ただただなだめるかのように森田童子を聴き入っていたとき、
巡り合ったのがハルカトミユキだった。
初めて聴いたのは「絶望ごっこ」か「ニュートンの林檎」。
どの曲も衝撃だった。何度も何度も繰り返し聴いた。
そして、ついには自宅では満足できず、
2014年2月1日、
『青写真を描く』大阪JANUSでのライブにまで足を運んだ。
部屋から今までとは違う新しい世界に一歩踏み出たときだった。
会場では音楽と共に涙が流れていた、それも私だけではなかった。
そこには私が求める言葉、澄みきった世界がそこにはあった。
それから幾度足を運んだのだろう、
もう涙活と言っても過言ではない。
私が発達障害だと打ち明けた人がいる。
あるときドライブに出かけた。
カーステレオから流れた「青い夜更け」を
共に口ずさんでくれたことがとても嬉しかった。
星の数ほどのアーティストがいる中、
ハルカトミユキを知っていてくれた細やかな奇跡だった。
とても苦しかった10年だったけど、肯定できる10年だったと思う。
それは私がやるべきことがようやく見い出せたから。
これからの10年は私の命を紡いでくれた人のため、
誰かのために生きていきたい、それが私自身が輝けるためだから。
人生の十字路にて私は右にも左にも曲がることなく
真っ直ぐに進もうと思う、今ならその自信がある。
例え辿り着く先が歌人が語った「水星」であっても乗り越えられる。
これからも私は生きていく、ハルカトミユキを口ずさみながら。