pitapole(フォトグラファー)
10年前は高校1年生。
偏差値的に行けるからという理由であまり考えずに入った公立の進学校で、勉強もせず最底辺をさまよいながらバンドをしたりしていた。
それから何かクリエイティブな仕事をしたいと思うようになり、美大に入り、そこで自分がいかに0から1を作り出すことに向いていないかということに気づいた。
実習の授業で出される「自由に作品を作れ」という課題に何も思いつかず、考えても考えても思いつかず苦しみ、自分は何も表現したいことがないのかと自分を責めて、そして思ってもないよくわからない作品を作って凌ぐことの繰り返し。
2年生の後半、友人の自主制作映画で絵コンテ、演出、撮影を任せてもらった。この、絵コンテを書くという作業がすごく自分に向いていた。
文字として出力された脚本を映像として表現するために、ビジュアルに変換していくプロセス。設定された空間の中で、登場人物はどこに立ち、どこを向いていて、何をしているのか。その状況と芝居をどんなレンズで、どんな構図で、あるいは上手下手の関係はどうするのか。そんな事を考えながら意味のある映像を作っていく。想像力とカメラに関する知識を総動員して、作品をより良くしていくことがすごく楽しかった。
撮影の段階になってから、コンテに矛盾が生じていたり、物理的に取れない画があったりして現場で悩むのも、あとから考えたらいい経験だった。
このあたりの頃から、自分はチームでものづくりをするのに向いているし、そうしていきたいと思うようになり、卒業制作でも映画を撮った。
卒業後は東京の広告写真の撮影会社に就職し、3ヶ月でやめて、いまは京都で広告系の映像・写真の撮影をしている。もうカメラマンになって3年くらい。
夢は、また映画を作ること。作り続けること。監督・脚本をする人と組んで作りたい。
あとは、自分らしい写真・映像を確立していって、指名で来るような仕事を取れるようになること。
MVも撮ってみたい。
長文失礼しました。
ハルカトミユキ10周年本当におめでとうございます。出会って4年、ほぼ毎日聴いています。これからも応援しています。