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カズン
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10年前の2012年、わたしは社会人1年目。
大学卒業間近になんとか内定を掴み取った小さな会社で働き始めた。
でも色んなことがあって、辛さに耐えられずたった半年の勤務の末、退職してしまった。
同時進行で遠距離恋愛で2年半付き合った彼氏には振られ、心身共にズダボロ。
その後、おそらく二股で乗り換えられたであろうことが発覚し、更にドン底。
情けない。つらい。悲しい。せっかくの内定だったのに。親を悲しませてしまって申し訳ない。
そんな思いが頭の中で渦巻いてよく泣いていた。
そんな辛い日々をなんとか家族や友人に支えてもらいながらやり過ごし、職を転々としつつ、恋をして失恋もして、生活を送っていた。
その中で、『やりたい仕事はやりがいはあるけど割に合わない、体力的にしんどい』『好きな人からは好かれない』という仕事でもプライベートでもどんよりとした思いが生まれ、重たい気持ちになることがあった。
2015年。
YouTubeで適当に音楽を聴いていたところ、ハルカトミユキというアーティストを見つけた。
Vanillaという曲のMVが流れ、
『狂えない 狂えない
狂ってしまえない
どんなに寂しくても』
この歌詞で、私は一気にハルカトミユキにのめり込んだ。
ラジオをやっていることを知り、すぐに聞き出した。そのタイミングでニューシングルがリリースされ、タワレコでイベントがあると知り『会いに行きたい!』と直感で感じたのですぐにCDを買いに走った。
ハルカトミユキを皮切りに他のバンドやアーティストに出会い、
ライブハウスに出会い、フェスに出会い、
ファンの皆様に出会い、色んな場所に出会い、
好きなアーティストの為、地元でフェスに参戦してから夜行バスで東京に向かい、ライブを観てまた夜行バスで地元へ戻る…なんて少し無理のあるスケジュールを立てて実行する、
そんなオタク的な自分に出会った。(そういえば昔からハマったものには一直線だった)
好きなことに心から熱中する自分を好きになれた。
4年ほど、そんなライブ漬けの日々が続いた。
30歳になったわたしは、22歳の男の子と出会った。楽しくメッセージのやりとりをしていて、初めてご飯に行くことになった。
8歳下の男の子とご飯に行くのは、正直怖かった。
自分は惚れやすいタイプだし、結婚とかライフステージのことを考えると、向こうが軽い気持ちだった場合、ドツボを見ることになる…
だが、それまでの婚活や出会いに疲れていたわたしは、どうにでもなれという気持ちもあって、一度会ってみることにした。
その彼と付き合うことになり、交際の末、昨年結婚した。
彼は私とはまるで真逆の人間で、
ここまで自分とは考え方や趣味が何から何まで違う人と毎日楽しく生活できるもんなのだなあと不思議に思う。
これも不思議だったのだけど、
それまでは人のことを気にしたり、自分がどう思われるかを気にしていた自分が、彼と居ると最初から、心から自分が正直になれると感じた。
また、彼と居ると、新しいことを怖がらずにたくさん挑戦したくなる。
苦楽を共にする、という言葉があるけれど彼となら『苦』も共にしたい、という気持ちになった。
ビビっ!ってきたわけじゃないけど、『結婚したい』ってこういう感覚なのかな、と思った。
彼と居るときの自分を好きだと思える。
仕事でも、10年で色んな仕事に就いたけれど、働き方の多様化が進んで、好きなことにうまく携われるようになった。
やりがいだけではなくて、自分の希望や条件を昔よりは考慮して働いていけている。
また、転職回数が多くて負い目に感じていたけれど、その経験が活かされることも実感できている。
ダメだダメだと思い続けていた10年も、時を境に光が見えて、今生きててよかったなー。と思うことができるようになった。
これまで夢という夢はなく、強いて言うなら『親孝行』だった。
これからは、夫と一緒にたくさんのことに挑戦したい。
どちらも実家が自営業をしていることもあって、ゆくゆくは、自分たちで仕事をしたいと思っている。
30歳まで遊んで暮らす、という中学生の時にたてた人生設計を、私と結婚するために大幅修正してくれた夫を、尊く大事に思って生きていきたいなと思う。
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10周年、おめでとうございます。
この10年を振り返る良い機会を設けてくださり、ありがとうございます。
20代からたくさんの時をハルカトミユキの音楽と共に過ごしてきました。
言葉にならない気持ちを、ハルカトミユキの歌が代弁してくれていました。
ハルカトミユキについての夢もあって、それはハルカトミユキがもっとたくさんの人に届けられること。
きっとたくさんの人に届くようなことをずっと歌っていると思うので、もっともっと拡がってほしいなと思っています。
そして密かな妄想ですが、同じ89年生まれのお二人と対談?飲み会?でいつの日か語りたいなーって思っています。笑
長くなりすぎました、ごめんなさい。
これからも応援しています。
ありがとう!