あかいえんとつ
2012年、ハルカトミユキのハの字もミの字も知らない当時の私は、なかなか来日しない某イギリス人ミュージシャンのライヴを観たいがために、ほぼ毎年のように渡英してはツアーを追っていました。
今日はマンチェスター、明日はグラスゴー。夜遅く宿へ帰り荷造りして、早朝にチェックアウトしてまた別の地へ行く。身体もお金もキツかった!でも楽しい旅でした。
そんなアウェー戦遠征みたいな日々のさなか、何が理由かは忘れたけれど画像検索をしていたとき、諸々に混じってハルカトミユキが現れました。
昔、ニルヴァーナを好んで聴いていたり、義母が長きにわたり短歌を詠んでいたこともあって、私はなんとなく彼女たちに興味を抱いたものの、さて、どこから手を付けていいのやら……と、いくつか動画を観たりSNSをチェックする程度に留めていました。
2018年、某イギリス人がようやく来日してくれて、祝・ミッション達成としてひとまず渡英をやめた後、明けて2019年、ハルカトミユキがベスト盤をリリースするというので、よし、新参者に優しい強力アイテムゲットだぜ!と、鼻息荒く限定盤を予約しました。
アルバム同様に重視したのがイギリス旅行記を収めたフォトブック『Memento』で、ビジュアルは素敵だし、対談も過去を知らぬ者にはありがたく、それぞれの人間性が垣間見えるような日記がまた面白くて、今も時々引っ張り出しては読み返しています。
ロンドンを闊歩する彼女たちをまた見たいけれど、このご時世そう簡単にはいかないかな。。と、思う2022年現在です。
ところで、これからの私としては夢を持つより可能性を手元に置いていたいです。ついでに言えば、夢はいくつ破れてもいいし、後悔も好きなだけしていいと思ってます。それは生きている証なので。
(だから「生きてやろうよ」と言われたら、「ああ、生きてやるとも」と答えるのです。)